……と言っても、食べものの話題ではなく。
この夏はバリ島に行こうかと策略しているのですが、2人の子を抱えての個人旅行手配はヒジョーに骨が折れます。おかげで知恵熱出ました。お友達のおうちにお呼ばれだったのに断念。
ま、今回はちょっと発熱、っていう程度で終わったのでよかったですが、一瞬また溶連菌の病にかかったかと思いびくつきました。というのも、年末年始にかけて溶連菌がどーの、という病気に2回もかかっていたもので。
私が恐れるこの病気、腰が抜けるほどの高熱が出ます(40℃くらい)。かなり辛い病気です。どうも、若草物語でベスがかかった「しょうこう熱」のことらしいのだけど、そう言えばマヤが熱演してましたよねー(……って、これが分かったあなたは同世代)。
しかしこれ、本来はお子の病気らしいのだけど、普通の風邪の40℃とは全く状態が違う。まるで身体の中すみずみにまで鉛を詰め込まれ、外からハリでチクチク刺された上にハンマーで頭を何度も殴られたような状態(…って、分かる?)。うみ君のおむつひとつ替えるのにも、ほとんど泣きが入りながら必死になってやるんだけど30分ぐらいかかるような、そんなひどさです。だけどお子は元気いっぱいだし、ご飯を作っておむつを替えて遊んであげて……ってやらないと襲いかかられるし。上から乗られてジャンプされて…… ああ、母が病気で子どもが元気って言う状態が一番大変。
1回目に溶連菌になった時は、それでも頑張って自分で車運転して病院に行ったんだけど、車で5分の道のりが30分もかかりました。はて、どうしてそんなことになったんでしょうね。頭が高熱でボーっとしてたせいだろうけど、それにしても30分ってひどいよね。
2回目になった時は、もう立ちあがることもできずにぐったりしてました。まず最初は吐くし、何も食べられません。心配したシッターさんが、私に何やら叫んでます。
だけど、何言ってんのか分からない~、返事もできない~。
すると、彼女は何やら器を持ってきて、その中の液体を私の体に塗ります。
ひょえー。つ、冷たい。
それ何?、とかすれる声で聞くと「にんにくとウォッカとワインだよ」と。なんだかおいしそうな……いやいや、おいしくないよ、なんでそんなの体に塗るのーと言うと「グルジアでは病気の時こうするのっ。にんにくもウォッカも体にいいのよ」と言い張ります。身体に……いいか? てかくさいぞ。
今度は私の靴下を脱がし、その液体に浸してはまた私の足にはかせてくれます。こんなかいがいしい介護、とっても嬉しいんだけど、にんにくとウォッカとワインと……(頭の中ぐるぐる)。くさいぞ。
しかも当方、40℃も熱があるので、このにんにくウォッカワイン液に漬けた靴下もすぐに乾燥してしまいます。そのたびに靴下を液に浸してくれるシッターさん。
しかしさっぱり良くならず(当たり前)、結局夜遅くに仕事から帰った相方に救急に連れて行かれました。相方は事情を電話で聞いてたので、なぜか親戚と一緒に参上。
でもさ……おいら臭いんだよねー。ワインと潰した生にんにくがほどよく発酵した、なんとも言えない臭い。自動的に、車内が臭いです。にんにくとウォッカとワイン。体中に2回ほど塗りたくってくれた上に、ひたひた靴下も3回は漬け直してますから。でも言い訳する元気もないのでなるべく親戚に近付かない感じで窓にへばりついて座ってました。なんとか「……臭いでしょ」とだけ言ってみると「うん。鼻で息しないようにしてる」とずばりと言われました。嗚呼、助けに来てくれたのに、にんにくウォッカワイン臭くてごめんよ。
そして、病院到着。救急病院中に匂いを撒き散らながら、手続きします。
相方は来る人来る人に「臭くてすみません」と謝ってました。ああ、恥ずかしや。
点滴してもらい、ペニシリンを処方してもらって帰りました。
ちなみにこの病気、抗生物質飲むと一気に治ります。2日後には元気になった私ですが、身体から発する発酵したにんにくウォッカワイン臭は、元気になってもなかなか抜けませんでしたな。
ちなみに、この生のにんにくのかけらが身体に大変なしみを作りました。よく分からないけど、シッターさんが私の体に塗ったにんにくウォッカワイン液に入っていた「つぶした生ニンニクのかけら」というのは、身体に何時間も張り付いていると皮膚をえぐるのですよね(溶かすっていうの)? なんだかやけどのような怪我のようなものがにんにくのへばりついたところ全てに起きています。おかげでシャワーを浴びると非常にしみて痛い日々が続きました。やれやれ。百害あって一利なしだったな、このにんにくウォッカワイン液。
ちなみにこの溶連菌、数日後にはシッターさん本人にうつってしまいました。
その日、振り向いた彼女の鼻の穴にはにんにくがそのまま一個ずつ入っていたのです。「にんにくは身体にいいのよ」ってまた言ってたけど。グルジア人、なんでもにんにくなのね。しかし実際にはさっぱり効果はなかったらしく、その後かなり寝込んでいた模様。悪かったのう~。
↓これがそのシッターさん。グルジア人。私と同い年だというのに、もうすぐおばあちゃんになるのだとか(ひょえー)。うみ君をお風呂に入れてくれると、必ずうみ君の髪が7:3になります。
うみ君にコーカサスダンスを仕込んでくれました。うみ君は彼女が手を叩いて歌うと、足でリズム取りながらコーカサスダンスを踊ります。まだ話もできないというのに、コーカサスダンスだよ。
Baba(パパ)の馬に乗るのが大好きな鬼姉弟。
今日の日記は写真が少ないので、関係ないけど先日トル子の学校で行われた学芸会の様子でも。
ドレスがピンクじゃなかったから、結構ご機嫌ななめでしたが、Babaが来てくれたので、最後はご満悦。