また間があいてしまいましたね。
めざせ「頻繁更新」なんだけどなぁ。
さて、そういうわけで、ほぼ一ヶ月たってしまいましたが、先月は親友8がトルコに遊びに来てくれました。ここ数年は一年に一回ぐらいのペースで来てくれている8くん。こんなに遠いところをはるばる会いに来てくれる貴重な友人なので、久しぶりに会うとうれしさのあまり、ひきつけを起こしそうなぐらい喋りまくっちゃうんだよね、私。
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8到着の次の日、私たちは家の近くのロカンタでまったりとスープを飲んでいたのですが、いきなり「そうだ、カッパドキアに行こう!」ということに。それで家に帰って、ちゃきちゃきと航空チケットを手配して荷物まとめて出発。こういうのって、事前からじっくりと計画を立てるより、その場の成り行きで決めちゃったほうがオモシロくていいんだよね~…… などと、その後の呪われた時間も知らずに考えてたワタクシたちなのですが。
イスタンブールの空港について、チェックインも無事済ませ、ラウンジで一休みしながら、「カッパドキアに行くって決めてから、私たち(てか、私)にはありえないぐらいすべてが順調に進んでて怖いぐらいだよねー」とのんきに話していたのであります。
ちなみに、私は以前クロアチアに行く予定でチェックインまでしたのに、ラウンジでのんべんだらりと座っているうちに飛行機に乗り遅れる、という大失態を犯したことがあるので、ここではそんな失敗を回避すべく、早めに飛行機の乗り口まで行きました。
そこで、久しぶりに会った私と8とのおしゃべりが始まります。会えなかった日々を取り戻すかのように、ぺちゃぺちゃ話しまくる私たち。
…… あれ? 離陸時間を過ぎている?
はっ!
…… 飛行機の乗り口上にあるテレビ画面は、すでに「カイセリ行き」ではなく「TAV」(空港運営会社名)になっています。あたしたち、ここまで来ておいて乗り遅れた?
…… ええ。乗り遅れたのであります。
クロアチアよりひどい失態。飛行機につながるスロープの入り口前にいたというのに、乗り遅れた私たち!
しかし、今でもなぞなのは
①カイセリ行きの飛行機入り口のドアは最後まで開かなかった(←2重扉だったのが敗因とはいえ、ずっと視線はその辺りにあったのに)
②周辺にいたはずの乗客の動きが皆無だった(普通、入り口が開いたら飛行機に入るためにみんな列を作るものだけど、それが全くなし)
③チェックインまでしてるんだから、入り口付近で名前を呼んでくれてもいいのに、そういうサービスもなかった(とほほ)。ここはサバイバル大国、トルコだったな。
……というわけで、ここまで来ておきながら、幻のカイセリ便に乗り遅れた私たち。せっかく遠い日本から8くんが来てくれているというのに、私ってひどいガイドだね。
ま、失態についてはさておき、その後どうするか、ということでカウンターに聞いてみたところ、「次の便は3時間後ですが、変更にお金がかかります。その次は6時間後。この場合お金はかかりません」とのこと。どうも、チケットの種類でこういう状況になるんだとか。
じゃあ、6時間後のチケットに替えておいて、その間どっか遊びに行こうか~などと8と話していたところ、チケット交換所の女性が「あんた、3時間後の飛行機にお金を払わずに乗れるかもしれないわよ。一応6時間後のチケット抑えとくけど、3時間後の飛行機も乗客が全員乗り込んだ後に空席があれば乗れちゃうから、それ試してみなさい」と。で、今のところ空席は結構あるから、絶対乗れるわよ! と自信満々。そもそも6時間後の便だと、カイセリに着くのが夜遅すぎて、カッパドキアまでのサービスバスもなかなか見つからないらしいので、それでは、ということで空港で待つことに。
しかし、この日はとことんついていない、悪運に満ちた日なのでした。
下記、その後の悪運の数々:
①3時間後の飛行機を待ってみたけれど、結局私たちの前の人で席が終了(!)。結局6時間後の飛行機に乗るハメに→よって、計8時間もの間、アタトゥルク空港の国内線で缶詰(最初から諦めていればどっかで遊べたのに…バカ、私)
②6時間後の飛行機が、よりにもよって2時間遅延
③カイセリ空港に着いたら、やっとのことで手配できた運転手が来ない
④しかも、そのときに限って私の携帯がつながらない
⑤1時間も待たされた挙句、ようやく来た運転手。曰く「えへへ、待ってる間寝ちゃった」おいおい。
⑥ホテルに着いたのは…明け方4時頃?……。
この日はあまりに全てのことがツイてなさ過ぎたので、途中から諦めモード。今日はきっとこういう日なんだよね、と。しかし、それにしても案内役の私がこんなんで、8くんには本当に申し訳ないことをしたもんだ。
2時間ほど寝て(仮眠?)、ホテルの朝食を食べます。
さすがカッパドキア、食材においしさが詰まってるから、何を食べても美味!
ちなみに、泊まったホテルはオーナーが相方の知り合いだという
Sira Hotel(シュラ)。こじんまりとした洞窟タイプのブティックホテルで、かわいらしかったです(もう少し堪能したかったけどね)。
それから、以前から見てみたかった
Muesum Hotelを見学させてもらいました。
カメに注意、の看板。本当にうじゃうじゃカメがいたよ!
名前のとおり、ホテルそのものが博物館のようなところでした。景色が最高。
その次はMustafa Pasaというちょっと離れた村にあるGreek Houseというレストランに。ここの料理は本当においしくて、私はカッパドキアに行った時よく行きます。
↓入り口。古くてキュート。
↓天井の色使いがビビッドです。
↓食べ途中で申し訳ない写真だけど、これが有名なヒヨコ豆の煮込み料理。一見素朴な料理だけど、味がおいしい~。相方が「おいしいおいしい」と、これを6杯ぐらい食べてるのを見たことがあります、ワタシ。
料理を作っているは、地元のおばちゃんたち。ちょうど賄いの時間でした。
なぜか、猫の赤ちゃんが4~5匹いました。
(猫好き8くん)
ちないみにこのMustafa Pasa村、もともとキリスト教徒がたくさん住んでいたエリアなので、古い教会もあったりして村全体がやけにかわいい雰囲気です。
これは以前撮った写真で、村の真ん中にある教会の中。
どの国でも、どんな宗教でも、宗教施設って厳かですね。
その後、
Argos In Cappadociaというホテルも見学させてもらいました。ここも景色が最高。今、カッパドキアのウチヒサール周辺は「おしゃれ洞窟ホテル」ブームなんですね。
それから、同じウチヒサールにあるレストランに行きます。
ここでは仕事途中の相方と待ち合わせて、一緒に夕食を食べようということになっていました。
相方より先に着いたので、じゃあ一足お先に注文しておこう、ということになったのだけど、ウエイターのおじさんとのコミュニケーションがおかしいことに。
私「お勧めのペッパーステーキください」
ウエイターのおじさん「はい」
私「あと、後から来る人(相方)用に、スパゲッティ」
ウエイター「(もじもじしながら)それは……ちょっと難しい。シェフがちょっと体調悪くて……(モゴモゴ)」
私「え? でもステーキは大丈夫なんですよね」
ウエイター「それは大丈夫」
私「じゃあなんでスパゲティはだめなの? 担当シェフが違うの?」
ウエイター「いや、どちらも同じシェフ」
私「……じゃあ、なんでスパゲティはだめなの?」
ウエイター「いや……それは…その…(モゴモゴ)」
というわけで、ラチがあきません。
そこへ相方登場。
事情を説明すると、笑いながら「わかったわかった。じゃあ、ペッパーステーキでいいよ」とのこと。この変なウエイターともあ・うんの呼吸です。
さっぱりわけがわからず、聞いてみたところ
「実はさ、ここのシェフってすごく腕がいいんだけど、のんべえなんだよ。それで昼真っからお酒飲むんだけど、酔いつぶれるとステーキしか作れなくなっちゃうんだって」
……すげー。さすがカッパドキア。流れてる時間のゆるさが違います。
しかしここのペッパーステーキ、実際すごくおいしかったです。ただ、シェフがすでにかなり酔いつぶれていたせいか、相方に来たステーキは中がほとんど生焼けで、相方はその後おなかを壊したとのこと。やれやれ。ホントにゆるいレストランだな~。
というわけで、走るように見回ったカッパドキア。せいぜい12時間ほどしかいられなかった有様でしたが、せめてもの救いは、天気がよかったことかな。とほほ。
帰りの飛行機の中で、私と8は「それにしても、とんだカッパドキア旅行だったね。きっと昨日はついてない日だったんだよ~」と話していました。
そして8がトイレにたった直後
「お客様の中に、お医者様はいらっしゃいますか!?」という機内アナウンス。
あれ?
たった今8がトイレに行ったばっかだけど……
……後ろを振り向いてみたら、なんと床に倒れているのは8くん本人!
そして8くんの周囲には、機内中のCAさんから、本当のお医者さん、その上飛行機内にいた中国人ツアー団体のガイドまでが(倒れたのが自分のお客さんだと思った)わらわらと集まっており、すったもんだの大騒ぎ。実際の8はちょっと貧血、というだけだったのだけど、なんだか大騒ぎになってしまったため、本人も正気に戻ってびっくりの状況。
しかし、そりゃーそーだよな。なにせ日本で仕事が忙しくてほとんど寝ず、そして12時間飛行でトルコに来てくれて、その後このカッパドキア騒動。疲れるのも当然だよなー。私のダメガイドのせいで…… とほほ。すまん、8。
というわけで、掲題通り、まさに呪われたカッパドキア旅行だったのでした。
つづく